【2025年4月最新】Claude MCPで実現したAIアシスタントの新時代!

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AIアシスタントの進化と新時代の幕開け

生成AIの世界は急速に変化しています。

かつては「AIに何を聞けばいいのか分からない」「AIの回答が正確なのか不安」という声をよく耳にしました。2022年末のChatGPT登場からわずか2年半で、AIアシスタントは単なる「質問応答ツール」から、AIが自ら情報を調査し、複数のツールと連携しながら、業務を行える「真のデジタルパートナー」へと驚異的な進化を遂げました。

本記事では、私が使用している生成AI「Claude」と「Claude MCP」にスポットライトを当て、実際の活用例を交えながら解説していきます。

Claude MCPとは何か?

「MCP」とは「Model Context Protocol」(モデル・コンテクスト・プロトコル)の略で、生成AIと様々なツールが連携するための標準化された規格を指します。別の例で言うと、「USBという共通規格であれば、どのメーカーの周辺機器でもパソコンと繋がる」と同義です。MCPの核となる考え方は「AIをより広い世界とつなげる」ことです。

これまでのAIは、与えられた情報の範囲内でしか機能できませんでしたが、MCPを使用すれば、「ネットで最新情報を取得して、それを元に分析して、その結果をNotion上にまとめておいて」といった一連の作業をClaudeで指示することが可能になりました。まるで人間に仕事を依頼するような感覚でAIを活用できるようになったのです。

MCPによって外部ツールやデータソースと連携できるようになり、AIの能力と応用範囲が格段に広がります。また、標準化されたプロトコルであるため、開発者は比較的容易にClaudeと自社のツールを連携させることができるようになります。今後ますます多くのサービスやアプリケーションと連携できるようになり、AIアシスタントのエコシステムが急速に拡大していくことが予想されます。

事例1 Claude MCPとNotionの連携

私自身がClaude MCPでフル活用しているのが、Notionとの連携です。
Notionは情報管理やクライアントのプロジェクト管理に活用しているツールです。

Claude MCPはこのNotionと直接連携する(明示的に許可したデータベースやページにのみアクセス権が与える)と、ClaudeからNotionのデータベースやページを参照したり、新たな情報を追加したりできるようになります。

具体的にできることとしては

  • Claudeから、Notionのデータベースを検索させる
  • 会議の議事録をまとめてもらい、自動的にNotionに保存する
  • Notionのデータベースに追加、上書き更新する
  • Notionにある情報を元に分析やレポート作成を行う

※下記はサンプルとして出力しています。株式会社BMCは存在しません。

例えば、「先週の会議の内容をもとに、次回のアジェンダをNotionに作成して」と指示するだけで、Claude MCPはNotionから過去の会議録を読み取り、適切なアジェンダを作成し、指定されたNotionページに自動的に保存してくれます。

Notion AIを年間サブスク契約をしていたのですが、Claudeで操作できるようになったので、NotionAIを使う機会が減りました。

事例2 Claudeでもできる「Deep Research」

近年、AI各社が出している機能の一つが「Deep Research」(深層調査)です。
これは、AIに与えられた質問や課題に対して、インターネット上の情報を自動的に検索・収集・分析し、より正確で詳細な回答を提供してくれる機能です。

Deep Researchの機能は特に以下のような場面で威力を発揮します。

  1. 最新動向の把握 – AIの学習データ以降に発生した出来事や最新トレンドについての正確な情報収集
  2. 専門分野の深掘り – 特定の業界や専門領域における詳細な情報や最新の研究成果の収集
  3. 多角的な視点の獲得 – 様々な情報源から異なる視点や意見を集めて比較検討
  4. ファクトチェック – 情報の正確性を複数の信頼できる情報源で検証

ただし、Claudeでは、他の生成AIと異なりネット検索ができないため、MCPを使用することで、Claudeでもネット検索、Deep Researchができるようになった、という話です。他のAIが提供するネット検索、Deep Researchを利用することで代替できます。ただし、Deep Researchは処理が重たいため、回数制限があることが大半です。

事例3 Youtube要約からグラレコまとめまで

youtubeのMCPも用意されています。
youtubeのURLをClaudeに貼り付けることで、Youtubeの中身を要約してくれます。上記Notionと合わせて、要約からNotionへの記録までを一貫して行うことができるようになりました。

もともと、Chrome拡張機能「Youtube Summary with ChatGPT & Claude」を使用していましたが、1日3回までの回数制限があることや、Notionなどへ記録する際には、手動でコピペする手間がなくなりました。

最近、グラレコ(グラフィックレコーディング)も取り入れているので、わかりやすく読みやすい出力まで、1回の指示でお手の物になりました。

Youtube動画「DeNA南場智子が語る、AI時代の会社経営と成長戦略」の要約をして、グラレコにまとめてもらいました↓

まとめ:生成AIと共に創る仕事の未来

Claude MCPは、単なる「質問に答えるAI」から、「自ら調査し、行動するアシスタント」へと進化しました。Model Context Protocolによって、AIは様々なツールやデータソースと連携できるようになり、特にNotion連携やDeep Research機能により、情報収集から整理、分析、保存までの一連の作業をAIに任せることができるようになりました。これにより、私たちは創造的な思考や戦略立案など、より人間にしかできない仕事に集中できるようになります。

Claude最新LLMモデルである「Claude 3.7 Sonnet」の優れた推論能力は、複雑な課題解決や意思決定支援において、まさに「考える相手」としての価値をもたらします。ステップバイステップの思考プロセスを共有することで、より信頼性の高い結果と深い洞察を得ることができます。

Claude MCPの登場により、AIとの関係性は従来の「ツール」から「パートナー」へと大きく変化しました。AIが単独で機能するのではなく、私たちの仕事環境に溶け込み、シームレスに協働できる環境が整いつつあります。

今後、より多くのツールやサービスとの連携が進み、AIアシスタントのエコシステムがさらに拡大していくことが予想されます。また、推論能力や理解力の向上により、より複雑でクリエイティブな領域でもAIの支援が期待できるでしょう。

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