ビジネスモデルカフェの定例会にて、「ジョブ理論」の新刊紹介がありました。
「ジョブ理論」の概要
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
『イノベーションのジレンマ』の著者である、経営学者クレイトン・クリステンセン教授の最新作。
原題のCompeting Against Luckというタイトルは、「イノベーションは運頼みではない」というように訳すことができます。
「ジョブ理論」の感想
※私自身はこの本を読んでいません。紹介してくださった方から聞いた解説や、メンバーで議論した内容から、自分なりにまとめて、感じたことを書いています。
ジョブについて
この本では、「ジョブ」という言葉を使い、“顧客が商品を買うこととは、片づいていない「ジョブ(用事・仕事)」を解決するために何かを「雇用」することである”と表現しています。
「ジョブ」は、マーケティングでいうところの、「ベネフィット(顧客の欲しい未来)」に該当していると感じました。
私も、マーケティングが絡むセミナーでは、「顧客は商品・サービス自体を欲しいから買うのではなく、ベネフィット(顧客の欲しい未来)を手に入れたいから、商品・サービスを買う」というような説明をしています。
ジョブとイノベーションについて
イノベーションは、ジョブ(顧客が買う理由・ストーリー)から考える。
ジョブを探し、ジョブに応えることが、イノベーションに繋がる、ということです。
イノベーションのジレンマ等の著書と比べて、具体的な方法論が書かれていないとか、まとめ方が違う、、、という話から、「他著」というのが怪しい。なんて話題にもなりました(汗)
この本は、マーケティングの話をベースにして、イノベーションの成功事例につなげているから、真新しく書いてあるように読めるのだと思います。
普段からマーケティングを意識し、バリュー・プロポジション・デザインなどでも読んだことのあったので、新鮮味はなかったかな、と感じました。
この本が向いている層
・普段、あまりマーケティングに触れていない方
・数字だけ追っているだけじゃダメだな、と感じている方
・イノベーションを生み出したいと考える方
<参考>ハーバード・ビジネス・レビュー