経営者は、やらなければならないことがたくさんあります。
自ら先頭にたって営業したり、店頭で販売をしたり、新たな仕入先を開拓したり、お金を管理したり、人を管理したり、色々な手続きをしたり、、、、
大きな会社であれば、◯◯部がそれぞれ持ち回りの業務を担当していて、あなたが会社で働いていた頃は、自分が担当する仕事だけをしていればよかったと思います。
しかし、経営者は、すべて自分で考えてやらなければいけなくなります。
限られた時間で何をするか
経営者がやるべき仕事は、以下の3つです。
- 創る
- 作る
- 売る
・・・アイデアを形にする、ビジネスを創る(創業の意味以外にもビジネスの改善、工夫も含みます)
・・・商品を生産する、商品を仕入れる、(サービス業の場合)サービススキル・技術を高める
・・・顧客を集める、宣伝をする、商品を販売する、サービスを提供する
この3つの軸は、まさにお金を生み出すためのプロセスです。
極論を言うと、3つの軸がしっかりすれば、ビジネスは回ります。
ですから、まずは、この3つの軸に注力してください。
限られた時間で何をしないか
しかし、会社経営では、上記3つ以外もやるべきことがあります。
例えば、
店舗や人が増えれば、管理の仕事が増えます。
解決例)人事部を作る。幹部(マネージャー)を雇う。
取引が増えれば、経理の仕事が増えます。
解決例)経理部を作る。顧問税理士に任せる。
もろもろ事業が大きくなってくると、事務作業が増えます。
解決例)総務部を作る。事務のパートを雇う。
このように、人を雇ったり、外部に委託したりして、あなたが直接関わらなくて済むように「お金」で解決するようになります。
これらは、雇用や外注などの『労働力をお金で買う』コストの考え方のようにも聞こえます。
たしかに雇用や外注などによって、コストがかかるという意味では、間違っていません。
しかし、稼げる経営者になるためには、『時間をお金で買う』と考えていただくとよいでしょう。
『時間をお金で買う』
『時間をお金で買う』とは、あなたが働く時間配分を変更することを表しています。
あなたの時間が確保できることで、あなた自身は事業拡大、業績改善のための大事な部分(先に挙げた3つの軸)に注力できるようになります。
同じ雇用をするにしても、『労働力をお金で買う』のようにコストと捉える経営者よりも、『時間をお金で買う』ことで事業拡大を考えられる経営者の方が、稼げるお金が圧倒的に変わってきます。
コスト目線ではなく、売上目線になるのです。
ですから、経営者は『時間をお金で買う』と考えていただきたいのです。
事例①専門外のこと
創業時に多い事例を挙げてみます。
定款作成や、会社設立時の諸々の手続きを自分でやろうとする方が多くいます。
理由を聞くと「自分でやってみて勉強になると思ったから」という回答が多いのです。
しかし、考えてみてください。
勉強をしたところで、次に、定款を作る機会はあるのでしょうか?
勉強したことが活かせなくては、それこそ時間の無駄です。
創業時は、一時も早く軌道に乗せなければいけない貴重な時間が、不慣れな作業に時間をとられてしまっているのです。
専門家に任せても、数万円でやってくれますから、あなたの貴重な数日を、数万円で買ってください。
事例②苦手なこと
パソコン操作が苦手、言葉にするのが苦手、段取りやスケジュール調整が苦手、、、など、人にはいろいろ苦手なことがあります。
私が融資獲得支援で入るときを例に事例を説明をします。
創業計画書や事業計画書を作るのには、とてつもない労力や時間がかかります。
金融機関との面談・調整も、不慣れな創業者には不安を抱きます。
専門家の指導を受けながら、ポイントを抑えて効率的に融資獲得をさせることが私の「融資獲得支援サービス」です。
このように、苦手な部分を外部に任せ、ご自身は本業に専念しながらも融資獲得も同時に進められる、まさに『時間をお金で買う』良い例となります。
時間をお金で買い、次のお金を生み出せ
『時間をお金で買う』の考え方は、時間が増えているわけではなく、あなたが使える有効な時間に変わっただけであり、その時間をお金を生み出すための3つの軸の活動に費やすことができるようになります。
あなたが効率的に時間を活用できるようになれば、あなたが稼げるお金がもっと増えていきます。
あなたがなにをして、何をしないか、どうすれば事業に有効な時間を確保できるか、を考えるようにしてみましょう。