あなたは、最近のAIの進化についていけていますか?
2024年10月に入って、AIは私たちの想像をはるかに超える進化を遂げています。
今回は、2024年10月最新のAI技術による「人間のように考える力」「人間のように操作する力」「人間のように動く力」という3つの革新的な能力と、それらを実務でどう活用できるのか、具体的にご紹介していきます。
AIの進化、待望の第三段階へ
AIの進化を振り返ると、私たちは大きく3つの段階を経てきました。
第一段階:誰もが高度AIを使えるようになった
ChatGPTの登場により、誰もが高度なAIを使えるようになった時期です。ただし、この時期はまだ「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれる特殊なスキルが必要で、多くの人にとって使いこなすのは簡単ではありませんでした。
第二段階:複数のタスク特化AIを組み合わせて使うようになった
タスク特化型のAIツールが続々と登場し、特定の作業に特化したAIを組み合わせることで、より効率的に仕事を進められるようになりました。例えば、文書作成、画像生成、データ分析など、目的に応じて最適なツールを選べるようになったのです。
第三段階:人間のように「考え」「操作し」「動く」能力を獲得
そして今、この第三段階を迎えています。
人間らしく考える知能はより高度に、より私たちの仕事や生活において直接「操作し」「動く」身体を獲得し、その活用範囲は飛躍的に広がっています。ひとつずつ説明をしていきます。
1. 人間のように考えるAI
2024年9月に登場したOpenAI o1は、複雑な問題に対してより深く考えてから答えを出すように設計された、特に推論能力において顕著な進化を遂げています。国際数学オリンピックの予選試験で83%という驚異的な正答率を達成し、プログラミングコンテストでも上位11%にランクインするなど、その実力は人間の専門家に迫るものがあります。
o1は、OpenAIの無料ユーザーであっても、天秤AIから使うことができます。
また、検索AI+マインドマップ+プレゼン作成と優秀な機能を持っていた「Felo AI」の推論も、同様に、複雑な質問に対して人間のような思考プロセスで検索結果を導き出します。特筆すべきは、その思考スピードの速さと、多角的な視点からの分析能力です。
検索AI(Perplexity、Genspark)の登場で、検索結果をAIが要約して出力してくれる便利さに驚愕したのが数ヶ月前でしたが、検索AIに推論の能力が強化されたため、指示した以上の回答が得られる点で、使い勝手が大幅に向上しました。現時点での検索AIはFeloを使うようになりました。
2. 人間のようにPCを操作するAI
2024年10月23日に発表された Anthropic社Claudeの「Computer use」機能は、AIによる業務自動化の概念を根本から変えるものです。
人間の指示に対して、複数のアプリケーション間でのデータやり取りや入力操作ができるようなったため、AIが、人間と同じようにコンピューターを操作できるようになったのです。
例えば、ネットから情報を取得して、スプレッドシートにまとめるといった、複数のタスクをまとめてAIに指示して実行させることができる。また人間の作業が省力化させられますね。
3. まるでC-3PO!AIヒューマノイドロボットの実用化
人型ロボットの実用化がまもなく!というような動画を見ました。
テスラの人型ロボット「オプティマス」は、姿形は人間に近く、人間の指示に合わせて複雑な動作を行うことができる。一家に一台欲しい、お手伝いロボット。まさにスター・ウォーズのC-3POのようなSF世界が実現する、革命的な存在となるでしょう。
新時代のAI活用に向けて
2024年10月、AIは「考える」「操作する」「動く」という3つの重要な能力が実現されることを目にしました。
これらの進化は、私たちの働き方や生活を大きく変えることは間違いありません。
ただし、重要なのは、AIはあくまでもツールだということです。
「AIに仕事を奪われる」という不安の声も聞かれますが、むしろ、AIと上手に協働できる人材がこれからより一層求められるようになるでしょう。AIの特性を理解し、人間の創造性や判断力と組み合わせることで、初めて真の価値が生まれます。
今回紹介したAIツールは、あなたの仕事をより効率的に、より創造的にするための強力な味方となってくれるはずです。