「競合」は顧客の目的から考える

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創業者(もしくは新規事業)に多い事例として、自社の事業には競合がいないと考えている方が多くいます。

この世に存在しない革新的ビジネスを立ち上げる起業家・イノベーターと呼ばれる方の場合は、競合がいない、といった状況がもしかしたらありえるかもしれません。

しかし、このご時世、
よほどの革新的なビジネスでない限りは、競合がありふれています。

おそらくは、競合がみえていないだけで、競合がたくさんいます。
そして、競合がいないという考えの創業者のほとんどは、創業後の顧客獲得に苦労してしまいます。

競合を考えるにあたって、どのような視点が抜けているのか、、、

業種が同じ、だけが競合ではありません。
顧客の目的が合致する場合も競合として捉えることを忘れてはいけません。

<例1>中食ビジネスの競合
全くの同業として、惣菜小売店、また、コンビニやスーパーのお惣菜売り場が競合になります。
店舗を構えている、宅配をしている、といった業態でも競合を考えることができます。
それ以外に「食事をとる」という顧客の目的からも、競合を考えなくてはなりません。(見逃してはいけません)
近隣の飲食店にて食事をされては来店されなくなってしまいますので、近隣の飲食店、ファミレス、ラーメン屋、居酒屋、、、も広く競合として捉えることができます。

<例2>整体ビジネスの競合
近隣にある整体、マッサージ(タイ式など)は、ライバル店として簡単に挙げられると思います。
顧客の目的「(例えば)腰の痛みを和らげたい」で考えると、大抵は原因がわからず、身近にある接骨院、エステ、ヨガ教室にいって痛みの根本を治そうとするかもしれません。
もしかしたら、整形外科に行ったりするかもしれませんので、競合の幅は広がっていきます。
さらには、健康グッズが多くありますので、(インターネットの普及により)全国の健康器具メーカーやグッズ販売店も競合になってきます。

競合を捉えることができれば、「自社の差別化、優位性」を考えやすくなり、顧客へのアプローチがしやすくなります。

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