『金融機関から、「追加で借りてもらえませんか?」と依頼があったのですが、どうしたらいいか』と相談がありました。
その企業は、年始に一度融資を受けていたのですが、決算後の金融機関訪問のあとに、追加融資を提案されてようです。
結論から言いますと、「借りておきましょう」と回答をしました。
その理由は・・・
信用を高める
融資実績が多いことは、返済能力があることを意味します。
すなわち、融資によって、金融機関にとっての信用が高い、と言えます。
もし、今、資金繰りに問題がなく、喫緊に資金需要がなかったとしても、
信用が高い状態を作れるのであれば、次の融資が期待できます。
利息だけ(しかも、低金利)で、金融機関の信用を買うことができると考えれば、安いもんです。
本当に借りたい時、に借りることができるようになります。
事業拡大が期待できる
ここで重要になってくるのは、資金使途です。
企業のお金の使いみちは、消費・浪費・投資の3つに分類できます。
消費とは、仕入れ・家賃・人件費の支払いなど、日頃かならずかかる最低限の支払いをイメージしてください。
売掛金回収までのつなぎ資金もここに該当します。
浪費とは、無駄な経費です。
投資は、売上を見込んで使うお金です。
新店舗出店や設備投資などによる事業を拡大させるためにかける費用や、次の新規顧客獲得のためにかける広告費などが該当します。
投資には、ある程度のリスクが伴いますが、
レバレッジを効かせて、広告にお金をかけて売上を伸ばす、のように、
融資をうまく引き出している企業は、投資にお金を使っていると感じます。
たしかに、借金を増やすことは危険
借金返済のための借金で、積もり積もって増えてしまうのは、危険です。
また、手元の資金が増えることで、無駄なコストが増えてしまうケースも見受けられます。
もちろん、投資をしてみたものの、思うように利益が得られず、返済に苦労するケースも考えられます。
しかし、事業を大きくしていく考えをお持ちでしたら、融資は借りられるだけ借りて、積極的に活用をしていきましょう。