「資金繰りが厳しい」と相談を受けました。
原因は、受注減による売上の落ち込みと、売掛金の回収の遅れでした。
そんな状況で、
「従業員の給与支払いを少し遅らせる」
「違うところから借りてでも、返さなくてはいけない」
というようなことを考えているようでした。
そこで、融資返済の条件変更(リスケジュール)をご提案したのですが、
「そんなことしたら、全額返済を迫られるのではないか。
それでは、会社が倒産してしまう・・・」
と、おっしゃいました。
もちろん返さない、ことはダメですが、
一時的な条件変更をするお願いは聞いてくれます。
たとえば、
今月は払えない
元金返済を1年間止めてほしい
というようなことです。
この間でも、銀行の儲けである利息は払うので、
条件変更は引き受けてもらえるのです。
経営者は、このような交渉ができる、ということを、頭に入れておくことも大切です。
経営改善計画
ただし、条件変更相応の対策(経営改善計画)が求められます。
経営改善計画とは、、、
このような状況に対し、
この対策をとって、
状況を打破(=経営を改善)します
という計画のことです。
リスケの効果
たとえば、月20万円の元金返済を
1年間止めてもらうことができたとしましょう。
そうすると年240万円の運転資金の余裕ができますので、
1年の間に、傾きかけた舵を戻していくことに注力していきます。
繰り返しますが、、、
経営者は、資金繰りが苦しい=会社が潰れる、といった考えをせずに、
まずは、リスケジュールの交渉ができることを、
頭に入れておき、事前に相談し、きちんと説明することが大切です。