資金繰りが苦しい?利率が高い?融資借換は効果的な改善策の1つ

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借り入れの支払額や利息が高く、思ったよりキャッシュが手元に残らなくて、資金繰りが苦しい。。。
実はそんな相談が多いです。

対応策の1つとして、融資の借換によって、借入金額はそのままに、完済までの期間を長くすることで、毎月の返済額を減らすことができます。
期間を長くすると、利率によっては支払う利息の総額が高くなる場合もあります。

借換によって、返済期間が長くなったものの、資金繰りが改善できることになります。

借換とリスケは異なる

借換は「リスケ(リスケジュール)」とは異なります。

リスケは、残債に対して返済条件を変更することであり、
借換は、新たに借り入れた融資によって残債を一度返済し、結果として返済条件が変わっているものです。
あくまで、新規の借入です。

融資借換による資金繰りの効果

例えば、3年720万円の残債を、同じ金額を5年で借り換える場合

借入額(残債)返済期間毎月の返済額
既存720万円3年20万円
借換720万円5年12万円

ものすごい単純計算ですが、
毎月20万円の返済額が12万円に軽減されますので、月8万円のプラスのキャッシュフローが確保できることになります。

借換のパターン

まず「どこからどこへ借り換えるか」と、「融資の金額が変わるか」のそれぞれのケースが考えられます。また、業績がよいのか、悪いのか、によっても、金融機関や事業者側での対応が変わってくるため注意も必要です。

 

同じ金融機関で借換する場合

まず、同じ金融機関の取引で、返済条件だけを変える場合が考えられます。
比較的、容易に話が進むことが多いです。

 

異なる金融機関に借換する場合

新たな金融機関としては、新規融資を獲得したいということもあるので、
好条件(利率、返済期間、融資上乗せ)で話があることでしょう。。。

しかし、乗り換えられてしまった元の金融機関と、今後のお取引に影響が出る可能性があるため、
条件がよいから、、、という理由だけで、別の金融機関で借り換える場合は、注意が必要です。

 

融資額が増える場合

残債に加えて、いくらかの追加融資を入れて、借り換える場合(新規借換といいます)
審査を通る可能性が低下する可能性が増えますので、資金使途や事業計画、今後の展開など、説明できることが求められます。

決算書の他に、直近の試算表、資金繰り表ならびに今後の展開を示す事業計画書のような資料があるとよいでしょう。

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