経営者が数字に強くなる”分解して考える力”

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普段から、たくさんの経営者とお会いしていますが、多くの経営者は数字を苦手としています。
苦手、というか、嫌いなんだと思います。

しかし、数字に弱いまま経営をするのは、とても危険です。

どれくらい危険かというと、あなたの身体に痛覚(※痛いことを痛いと感じる感覚)がない、くらい危険です。
痛覚がないと、頭をぶつけたことに気がつかないのです。
血が目に入って、やっと頭にケガをしたことに気がつく。。。

これを経営に当てはめてみると、
売上が落ちて、利益が減り続けているにも関わらず、気にならない。
決算書が出てはじめて、売上が減り、利益が減った状態を知る。

100万人に1人の割合で、痛覚がなく、痛みを感じることができない人がいるそうです。
本当に稀な症状のようです。

しかし、痛覚を持たないような会社は・・・とても多い。
10社に1社といっても過言ではないでしょう。
このように、痛覚なしで経営をしていては、傷口が悪化していることにも気づかずに命を落とすことになるでしょう。

人が痛みに敏感であるように、会社も痛みを感じるよう、経営者は数字に強くなっておくべきなのです。


そこで今回は、経営者が数字に強くなる方法についてお伝えします。

経営者が知っておくべきは、あくまで会社の売上を上げたり、目標達成に必要な会社の戦略、それに必要ないくつかの数字を見つける方法です。

それは、簿記ではありません。財務諸表の読み方でもありません。

簿記の考え方を知っておくことは有意義ではありますが、これから簿記を学ぶ必要は一切ありません。

決算書も読めるに越したことはありません。
決算書に関しては、顧問税理士などの専門家に任せ、必要な情報は報告を依頼し、質問をすることで状況を把握すればいい、と私は考えます。
少しでもわからないことがあれば、わかるまで徹底的に何度も質問することが専門家をうまく活用していただければよいと思います。

経営者が数字に強くなるには、物事を分解して考えることが大切です。

分解して考えることの重要性

「経営状態が悪い」 ⇒ 「頑張ろう!!!」では、何を頑張ればいいのか、わかりません。

「売上が低い」も同じです。
何が売上を下げているのか、を分解して考えなければ、売上アップの対策は、勘と経験で闇雲に選ぶことになります。

そして、残念ながら、これまで勘と経験で経営をされてきた場合においては、勘と経験で経営が続くことはほとんどありません。

分解の種類(例)

それでは、さっそく、分解して考えてみることにしましょう。

売上を分解する

売上を改善するには、客単価を上げるか、客数を増やすか、となります。
客数を上げるには、新規客を増やすか、リピート客の回数を増やすか、来店(利用)期間を短くするか、というように分解をすることができます。

項目分解1分解2
売上客数客単価

集客を分解する

項目分解1分解2
客数新規客数既存客数(リピート)

既存客の利用状況を分解する

項目分解1分解2
リピート回数期間

Web問い合わせ数を分解する

集客は、母数を増やし、売上に繋がる可能性を高めることがポイントになります。
この分解は、Webでも同様です。
ページへのアクセスがなければ、問い合わせが起こるはずがありませんので、アクセスを増やすことが考えられます。
ページへアクセスしてくれた人すべてが問い合わせをしてくれていないのであれば、成約率を高めることが考えられます。

項目分解1分解2
Web問い合わせアクセス数問い合わせ率(CVR)

物事のすべては色々な項目が組み合わさってできていますので、何事も分解してから、必要なものに焦点をあてていくことが重要となります。

”分解”を活かすための準備

要素を分解したら、まずは現状を把握します。
現状は、すべて数字で把握しましょう。

最初は手間を感じるかもしれません。
このあたりの数字を集める作業は、前述したように、専門家に任せ、経営者は状況を把握することだけに専念すればいい、と私は考えます。

分解して考えるメリットは

  • 目標が定めやすい
  • 対策が絞られる
  • 効果が測定しやすい
ですから、現状の数字を把握する手間以上に得られるメリットは大きくなります。

早速、会社の状況を1つ1つ分解して、数字で把握するように取り組んでみましょう。

高度な”分解”をする

ここで、ようやく専門的な言葉が出てきます。

決算書にあるような数値、営業利益率のような◯◯率、もすべて分解することができますが、ここでは省略します。
また、分解したそれぞれの項目に対して、前年比、前月比、で比較をすることができ、比較によって、対策の効果測定ができるようになります。

数字がわかるようになると、経営が変わりますよ。

実践あるのみ!です。

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