HPやブログを使っている事業者は多くありますが、アクセス解析までできている事業者は多くはありません。
アクセス解析とは、あなたのサイトに対するインターネットユーザーの考えや行動を把握することです。
また、アクセス解析では、正確性を求めるのではなく、傾向をつかむものです。
こんな人がアクセスしてきているな、最近アクセスが増えているな、こんな興味を持っているな、という程度です。
アクセス解析、と言われて身構えず、難しく考えずに取り組んでいただきたいと思います。
ユーザーの動向やアクセス数の傾向を把握できている場合、その次に意識するのが、ユーザーがサイトや投稿を評価しているか、ファンが増えているか、です。
ファン獲得を確認する指標には、リピーターがありますが、アクティブユーザーという指標もあります。
新規ユーザーがリピーターに変わったか、を確認するために、アクティブユーザーの指標も使えますので、今回は、アクティブユーザーの見方を解説していきたいと思います。
アクティブユーザーとは
アクティブユーザーとは、どれだけのユーザーが継続的に利用しているかを集計している指標です。
SNSなどのアプリの利用者を判断するのに、DAU、MAUといった用語が出てきます。
DAU(Daily Active Users:1日のアクティブユーザー)
MAU(Monthly Active Users:1ヶ月のアクティブユーザー)
ちなみに、LINEのMAUは、2017年6月末時点で7000万人(日本国内)を突破した、とのことなので、日本では、7000万人が月に1度はLINEを使っている、となります。
Google Analyticsで確認できるアクティブユーザー
Google Analyticsでは、ユーザー > アクティブユーザー から見ることができます。
Google Analyticsでは、アクティブユーザーを4つの期間にわけて集計をしています。
1日、7日、14日、30日です。
1日のアクティブユーザーは、その日にアクセスがあったユーザー数です。
7日のアクティブユーザーは、過去7日の間に一度でもアクセスしたユーザー数です。
集計期間が長ければ、頭数が増えるわけですから、1日のアクティブユーザー数よりも、30日のアクティブユーザー数の方が多くなります。
ファン獲得の判断条件とケース
さて、ここからは、実際にアクティブユーザーの推移を見てみましょう。
※グラフに書かれた4つの折れ線は、下から、1日、7日、14日、30日のアクティブユーザー数となっています。
事例1 新規ユーザーがファン獲得に至らなかったケース
4月23日にバズった記事があり、ユーザー数が一気に上昇しました。
しかし、7日後、14日後、30日後を見ると、いずれのポイントでもアクティブユーザー数が同じだけ減少していることがわかります。
また、7日、14日、30日のいずれも、4月23日以前のアクティブユーザー数とほぼ同じになっています。
せっかくバズった記事もファン獲得には至らなかったケースと言えます。
事例2 新規ユーザーからファン獲得に至ったケース
このグラフは、私のブログの、2017年7月〜8月のアクティブユーザー数の推移です。
7月24日に公開したブログ記事をSNSにあげたので一気にアクセスが増えました。
まず、7日後については、事例1と同じように、増えたアクティブユーザーとほぼ同じ数が減っていることがわかります。
グラフの角度でも視覚的に判断できますね。
しかし、7日後以降に再びアクションを起こし、再アクセスを促しました。
その結果、14日後の落ち具合が減っていて、傾斜が緩やかになっていますので、7月24日に獲得したユーザーの一部をファンとして獲得できた、と言えます。
また、事例1とは異なり、全体を通して、7月24日以前よりもアクティブユーザーが増加傾向にあります。
事例3 企業HPにありがちなアクティブユーザーの推移
企業ホームページのように更新をほとんどしていないサイトでは、アクティブユーザー数の推移は平坦なトレンドライン、もしくは下降トレンドになる傾向があります。
事例企業の場合、土日のアクセスはほとんどないビジネスマンがユーザーですので、1日のアクティブユーザー数を見ると、平日のユーザーが山のような形になっているのが特徴です。
リピーターの割合も低く、新規ユーザーの入りと出によって、長期のアクティブユーザー数も同じような山の形で推移していますね。
事例4 新規ユーザーから新たなファンを獲得できている形状
このグラフは、私のブログのアクティブユーザーの推移を、今日時点まで日付を拡大して見たものです。
補助金ネタで新規ユーザーのアクセスが増え、リピーターも徐々に増えつつあるので、トレンドラインは右肩上がりになっています。
10月過ぎくらいから、メルマガ登録の登録者数も増えて、特に11月は、2日1件を超えるペースで登録があるので、右肩上がりも実感しているところです。
この調子で頑張っていきます!
日毎のアクセス数やユーザー数を見るだけでなく、今回のように長期のアクティブユーザーの推移を見ることで、ユーザーの動向を追うことができるようになります。
ご自身で、アクセス解析が難しい場合は、無料レポートもやっていますので、お任せください。
インターネットを活用した集客は、やったらやっただけ成果が出ますので、長期的に取り組んでいきましょう!